高校三年生へのメッセージ

たかしな司法書士事務所の司法書士 諏訪部秀明です。

 

令和6年の成人の日は1月8日でしたが、私が住む埼玉県川越市ではその前日(7日)に「二十歳のつどい」なるものが開催されました。

令和4年(2022年)の4月から、成年年齢が満18歳に引き下げられましたが、昔の成人式に相当する催しは依然として20歳を迎えた方を対象にしているようですね。

 

一方、18歳を迎えた高校三年生の方々の多くは、この時期、「大学入学共通テスト」に臨んでいます。昨日のNHKのニュースでは、元旦に発生し、今も続く「能登半島地震」の被災地域である七尾市の「七尾高校」の生徒さんが、関係者の応援を受けながら元気に試験会場となった金沢大学に向かわれている姿が報じられていました。ガンバレ!!

 

さて、繰り返しになりますが、令和4年(2022年)4月から成年年齢が満18歳に引き下げられました。

それをきっかけにしてか、全国各地の司法書士会には、「高校生に対する法律教育」の講師を派遣してもらいたい、という要請が多く寄せられることになったようです。

実は私も、1月18日に埼玉県内の某高校で3年生を対象にした法律教育を約1時間、行うことになっています。成人になったばかり、または近々成人となる生徒さんたちに「成人になるとはどういうことか、注意すべきことは何か」といった話をする予定です。

 

作成した「レジュメ」では、概ね、

  • 「悪質商法」としてどのようなものがあり、何に注意するべきか
  • 「インターネットショッピング」「カードローン」などを通じての多重債務問題
  • 「交通事故」に遭遇したときの注意点と日ごろの心構え
  • 人生百年時代を見据えた人生設計

 

といった内容を、私の経験談を踏まえて話すこととしました。

 

このなかで「多重債務問題」を取り上げるのは、最近、いわゆる「法テラス」での法律相談を担当した際に、二十歳を少し過ぎた女性から、「消費者金融数社からの借り入れ」についての相談があったことによります。正確に言いますと、その女性は、相談を予約しながらも当日、相談会場に現れませんでした。

なぜ、現れなかったのかは分かりませんが、私としては今でも気になって仕方ありません。

「多重債務の怖さ」とともに、もし多重債務に陥った際には放置せずに、早めに司法書士等に相談すべきことを話したいと思っています。

 

少子高齢化の中、今年の新成人は平成17年生まれの方々、約106万人だそうです。

高度経済成長期にサラリーマン生活を送り、年金をいただく身分になった老人(?)が若者を応援できるのは限られた範囲でしょうが、年甲斐もなく、結構緊張しています。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ブログ

前の記事

もう一つの「終活」