「稚心を去る」

「寒緋桜」です。朱色がかった花がきれいでした。

たかしな司法書士事務所の司法書士 諏訪部秀明です。

 

桜の開花を楽しみにしながらも、連日、雨模様の昨今です。

それでも、去る3月23日(土曜日)には、地元川越で催された「小江戸川越 桜を楽しむ会」に参加してきました。「川越市シルバー人材センター」の方々にご案内いただき、桜の名所や桜の種類のご説明など、大変参考になりました。

 

一方でのこの時期は「入学式」「就職」といった身近な環境の変化がある時期ですね。

3月11日、埼玉県立の某高等学校で講演を行ってきました。演題は「高校生のための消費者講座(副題:一人の消費者として)」というもので、高校1年、2年生の方々を対象にして「18才成人」を前にした心構えといったことを話してきました。

後からいただいたアンケート結果では、けっこう評判が良かったようです。

 

この講演では、事前に学校側との間で、①「契約というもの」 ②いわゆる「悪徳商法」 ③「クレジットカードでの買い物」の注意点 ④「ネットショッピング」 ➄「多重債務者」に陥らないために

といった内容を話に盛り込むことを決めていましたが、私は、あえて冒頭で、幕末の志士、橋本左内が残した「稚心を去る」という言葉を紹介しました。

それは上記の①~➄に共通した大事な心構えがこの「稚心を去る」(これまでの幼心を捨て去って、広く社会に目を向けて行動する)ことが大切だ、ということを伝えたかったからでした。

そして、「橋本左内」のことに興味を持てば「安政の大獄」に、さらには「井伊直弼」に、「桜田門外の変」に、さらには「幕末明治維新」といった日本社会の激動に関心がもてるようになる。かように「人に興味、関心を持つこと」が、これからの生き方の参考になると伝えました。

 

橋本左内に限らず、幕末明治に生きた人々は若いころから「日本のために自分は何ができるか」を意識的に又は無意識に考えていたように思います。

今回の講演は、このようなことを思い起こす意味で、私自身にとっても大変有意義なものでした。

 

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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