エンディングノート
たかしな司法書士事務所の司法書士 諏訪部秀明です。
今回は、「エンディングノート」について。
最近、各地の法務局と司法書士会が協働作業でエンディングノートを作成しています。
是非皆さん、インターネットで「エンディングノート 法務局」で検索してみてください。結構よくできたものですよ。
さて、「エンディングノート」ですが、私は、これを作成することは大変意義があると考えています。まずは、「作成」にまでは至らなくても、ご覧になってどのような内容になっているか、確かめてはいかがでしょうか。
司法書士のところには、「遺言」の作成についてのご相談もあります。もちろん、「公正証書遺言」とか「自筆証書遺言」のお話をするのですが、私は、そのようとき、併せてご依頼者の頭の整理のために、このエンディングノートを参照されることをお勧めしています。
そして、「広く、浅く」でも良いので、ご自身の身の回りのこと(もしもの場合、誰が相続人になるか、ご自身の財産として何があるかなど)を洗い出していただきます。そのうえでご相談者の意向を十分にお聞きしてから、肝心かなめの部分を「遺言」としてのこすようにお勧めしています。
エンディングノートは、ご自身の頭の整理にも役立ちますし、ご自身が亡くなった際に残されたご親族、身内の方々にとって、当面の連絡先、葬儀等の対応、相続手続きや遺品の整理に大変役立ちます。
例えば財産リストのようなものを残さずに亡くなった場合、その方の財産(遺産)を特定するのは結構難しいことです。時間と手間がかかります。最近はネット上の銀行口座や取引が多くありますのでなおさらです。
また、自身の亡くなった後のことや、親族等への感謝の気持ち、財産の分割方法を記載することで、(正式な「遺言」としては取り扱われなくても)かなりの部分、残された相続人等の争いを回避できることができます。
是非、参考にしてください。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。