司法書士という人間像

たかしな司法書士事務所の司法書士 諏訪部秀明です。

 

最近、「司法書士を目指したいのだが、どうしたらよいのか」といった質問(相談)を、立て続けに3件、受けました。大学生、正規・非正規雇用の方々などからです。

そのようなとき、私は、①司法書士試験の内容 ②効率的と思われる試験対策 といったことをお話しするのですが、加えて、「司法書士の人間像」、「広範囲にわたる司法書士の活躍の場」といったこともお話ししています。

今回は、「司法書士の人間像」と「広がる司法書士の職域」といったことを書きたいと思います。

 

第1 司法書士の人間像

私は、司法書士試験に合格後、各種研修を通じて同期合格者(令和3年)や先輩司法書士と、対面で話をする機会が多くありました。そこで感じたことは、様々な職歴(学歴や経験も)の方がいて、様々な理由から司法書士を目指しているということです。

皆さんは司法書士試験の合格者の平均年齢をご存じですか? 私が合格した令和3年度試験では、その合格者(613名)の平均年齢は41歳でした。つまり、平均的に見れば約20年程度社会人としての生活を経験した人が、30歳代後半から司法書士を目指して受験勉強を行い、幾度かの挫折を味わいながら「やっと合格できた」といったところでしょうか。一方で大学在学中の20歳代前半に合格する方や、60歳代になってから「第二の人生」として目指す方もおられます。

何が言いたいかというと、「司法書士試験は学歴、年齢は不問」であり、事実、いろいろな考え方、人生観を持つ方がいるということ。そして、共通する人間像は「生き甲斐を求めてコツコツ勉強する人」であるということです。

ひるがえって、司法書士に対して仕事を依頼する(相談する)側の皆さんとしては、できるだけ複数の司法書士と接点を持ち、自分の感覚として「気持ちよく会話ができる司法書士」を選ぶことがお勧めです

多くの司法書士事務所では「初回のご相談は無料」で応じていると思います。法律問題でお悩みの方は、気楽にお近くの司法書士を訪ね、その対応を見極める・・といったこともされてはいかがでしょうか。

 

第2 広がる司法書士の職域

皆さんは、どのようなときに司法書士に仕事を依頼しますか?

土地や建物を売った、買った、または相続したときに登記を行うために依頼する、といったことでしょうか?

私も正直、司法書士試験に合格するまでは、これら不動産登記、商業登記に加えて「成年後見」の場面で司法書士が登場する、といった程度に考えていました。

ところが、受験生時代のある時、ある先輩司法書士から「司法書士の世界は、司法書士試験に合格する前と、その後では全く見える景色が違う」と言われました。

確かに、合格後に受けた各種研修では、①裁判手続 ②債務整理 ③遺言 ④相続放棄 ➄財産管理 ⑥離婚調停や養育費など家庭裁判所での手続き

など、広い分野での仕事ができることを実感しました。

その詳細は司法書士会のホームページをご覧いただくなど、ご参考にしてください。

これら分野でもお気軽に司法書士にご相談されることをお勧めします。

 

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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